普段は見ることのできない市場に潜入!「夏休み親子市場せり見学会」レポート
こんにちは。廣瀬です。
今回は、8月3日(土)に開催された「夏休み親子市場せり見学会」のレポートをするため、
江南区の新潟市中央卸売市場にやってきました。
只今の時刻は4時15分。日の出前です。眠たい。
4:30
参加者が揃ったら、まずは会議室で見学の流れについてスタッフから説明。この日は抽選で選ばれた親子16組が参加しました。このイベントは夏の恒例イベントとして人気があり、夏休みの自由研究として参加する子どもが多いそうです。
5:00
参加者は二手に分かれて、まずは水産物のせり。水産物のせりは「下げせり」と言って、せり人が価格をどんどん下げていく方式で、先に手を挙げた人が買えます。ちなみに緑色の帽子を被った人は売買参加者で、オレンジ色の帽子を被った人は仲卸業者。大手のスーパーには資格を持っている人たちがいて、直接せりに参加しているそうです。
大量に並べられた魚介類に対してバンバンせりが行われていましたが、素人には何を言っているのか全く理解できないプロの世界でした。
マイナス25℃の冷凍庫も見学。市場内への車の乗り入れが可能なので、常温に触れることなく商品を出荷できるところがポイント。
宮城県でとれた100キロオーバーの天然本マグロ。1匹丸ごと買うとしたら20万円くらいだそうです!ツルツルして弾力のある皮でした。
こちらはマイナス50℃の冷凍庫!
真っ先に鼻毛が凍り、半袖1枚では1分も入っていられません。
6:00
冷気で眠気が吹き飛んだところで、参加者は一度全員ロビーに集合。案内役の担当者が入れ替わり、次は青果のせり見学へ。
ここは青果棟の低温冷蔵庫。青果の卸売場面積が約7,000平方メートルあるそうですが、その3分の1が低温冷蔵庫だそうです。水産棟の冷凍庫ほどではありませんが、ジワジワ体が冷えていきました。
冷蔵庫は野菜用に5つ、果物用に2つ。各産地から運ばれてきた野菜や果物を、できるだけとれたての状態で消費者のもとへ届けるために、冷蔵庫を充実させてそれぞれ温度管理を徹底しているそうです。
全ての箱を見ずに、一つの見本だけを見て決める「固定せり」を行う場所。本来は専門家だけが上がれる神聖な場所です。
買い手は指で値段を示す「手やり」を使って欲しい品物を落札していきます。
「固定せり」の様子。品物を1箱ずつ見ながら、流れるように進めていくせりだそうです。
ちなみにメロンは固定せりをするという決まりだそう。
また、青果のせりは水産物とは反対の「上げせり」。どちらも理由ははっきりしなく、大正時代から続く伝統だからとしか言えないそうです。
青果はその場で試食をすることがよくあるということで、僕らも今回は、県内の砂丘地帯でとれた「砂丘スイカ」の試食をさせていただきました!
甘い!ちなみにスイカは、キンキンに冷えたものよりも少し常温に近いものの方がより甘みを感じやすいそうです。ぜひお試しください。
6:30
青果棟の見学を終えたところで朝食休憩。市場内には新鮮な食材を扱ったご飯屋さんもあるので、参加者は好きな店で朝食を食べられます。(自費)
僕は中央食堂の一番人気「海鮮丼(1,180円)」にしました!
分厚い切り身がたっぷり乗った丼は市場ならでは。全部のネタが美味しかったです!
7:40
贅沢な朝食を済ませた後は、最後の花きのせりへ。担当者と一緒に花き棟へ向かいます。
花きのせりは大学の講義室みたいな作りの会場。
花き部にも専門用語があり、1は「チョウ」、2は「ブリ」、3は「ゲタ」というように、全く何を言っているのか分かりません(笑)。
せり会場の裏側。建物自体の大きさはサッカーコートの約半分で、扱う品物は「切り花」と「鉢物」の2種類。月・水・金は切り花、火・土は鉢物のせりが行われるそうです。
1階のストックヤードに移動して、市場の仕事や花の役割についての話を聞きました。花の保管にも冷蔵庫が必要で、特に5℃という温度は蕾が開花しないまま鮮度を保てるベストな温度なんだそうです。また、花きの「き」には花をつけない葉物や枝物などの意味があるため、市場では花ではなく花きという言葉を使っていると教えてもらいました。
8:20
解散。
いろんな知識が身についた今回の見学会。参加者の方にも感想をいただきました。
参加者の皆さん、朝早くからお疲れ様でした!そして今回参加できなかった皆さん、また来年機会があればぜひ応募してみてください!
投稿者プロフィール
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新潟に生息する謎の生き物。
「鹿」でもなく「鴨」でもない。
さて、その正体はいかに。
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