祝!15周年!Negicco「love my 15years at 朱鷺メッセ」ライブレポート


2018年7月21日、今や全国区となった新潟のアイドルNegiccoの、デビュー15周年を記念したライブ「love my 15years at 朱鷺メッセ」が開催されました!

ネギヲタ、KSKが今年もNegiccoの周年記念イベントをレポートします。

公演の話の前に触れておきたいのが、前日に古町七番町で行われたフリーライブ。古町モールを埋め尽くした程の数え切れないファンが全国各地から集結し、約1時間にも及ぶライブが行われたそうです。

見てください、このオーディエンスの数。かつて古町7番町にこれ程までの人が集まる事があったでしょうか!?デビュー当時はステージ前に並んだ3列の椅子すら埋まる事がなかったというのですから、この景色はとても感慨深いですね。

そもそもは新潟の名産「やわ肌ねぎ」のPRユニットとして1ヶ月限定で結成されたアイドルユニットが、所属スクールの廃校、メンバーの脱退や、オーディション番組勝ち抜きからのデビューの頓挫ー。様々な困難を乗り越えて、ここまでやって来ました。今や数多に輝いては消えていくアイドルの脱退や解散を見れば、3人のオリジナルメンバーが15周年を迎えたという奇跡は、想像に難くないでしょう。

会場の朱鷺メッセには、この日を祝うため全国各地、果てはなんと海外からもファンが集いました!開演は18時。会場ではグッズ販売が15時から販売開始だったのだが、その時点でこの長蛇の列!!

自分も並びましたが、目的はやはりあの江口寿史先生 aka KING OF POPが描くNegiccoがプリントされた15周年記念Tシャツ!

しかし!!残念ながら販売開始から1時間20分で全サイズ完売。それから20分後にようやく辿り着いた頃には、目当てのものは全て枯れ果てていました(つД`)ノ

他にも、会場には錚々たる面々からのお花や、賛助者さんたちによる今回の15周年を記念した験担ぎの「まね木」、Negiccoがイメージキャラクターを務める、歴代広告がズラリ展示。ファン達は写真を撮ったりと、じっくり開場前を楽しんでました。

いよいよ開演。

会場が暗転すると、ステージ両サイドの巨大スクリーンにアルバムが映し出され、初期の写真から次々と頁がめくられて行き、徐々に「今」に近づきます。そして、アルバムが閉じられると、Negiccoライブの出囃子となるインスト曲「Make up Prelude」と共にNegiccoが登場!
遂に15周年ライブの始まりです!

[show_more more=”続きを読む” less=”閉じる” color=”#0066cc” list=”»”]

オープニングはNegiccoの「ネガティヴ・ガールズ!」でスタート。

続いてピチカート・ファイヴ小西康陽プロデュースの「アイドルばかり聴かないで」ニューアルバムから堂島孝平プロデュース「愛、かましたいの」とアップテンポのナンバーを続け、夏のナンバーへ。新潟への郷愁を表現したORIGINAL LOVE田島貴男プロデュースの名曲「サンシャイン日本海」「あなたとPop With You!」「ネギさま!Bravo☆(ホイッスルはKaede!)」ニューアルバムからYOUR SONG IS GOOD編曲の「カリプソ娘に花束を」と一気に立て続け7曲歌うと大歓声の拍手。

Meguが「この景色、凄いよ。ありがとうございます!」と目を輝かせて話すと、Nao☆は「朝会場入りして客席から観たら朱鷺メッセ広いなぁと思った」としみじみ。そしてここからのステージをさらに華やかにするBANDを迎え入れます。定番のネギホーンズにネギストリングス、キーボードsugarbeans、ギターに設楽博臣の編成。

ここから音圧は一気に重厚感を増します!


撮影 : 小坂 淳、サトウハル

「RELISH」ニューアルバムから「そして物語は行く」と数々のヒット曲を手掛ける新潟出身の作詞家、岩里祐穂の曲を歌うと「Never Ending Story」「ノスタルジア」とニューアルバムの曲を続けて歌い上げた。個人的に特に注目だったのが、ザ・なつやすみバンドプロデュース、中川理沙 作詞・作曲「ノスタルジア」。ニューアルバムのトピックでもあるMeguのウィスパーボイスがライブでも再現され、ザ・なつやすみバンドの特徴でもあるスティールパンと軽やかなグルーヴがNegiccoにドハマり!実はファンによるアフター飲み会でもこの曲はニューアルバムの好きな曲1位に選ばれていました。

楽曲が終わるとデビューから間もない頃の映像がステージ両サイドのスクリーンに映し出されます。映像には、初期の映像が流れます。4人だった頃のMikuたちと無邪気にはしゃぐ姿が多めに流され、何だかセンチメンタルに。道半ばで別の目標へ進んだメンバーと、Negiccoに青春を捧げてひたむきに活動を続けてきた今のメンバーの道のりを想像すると、今日この立派なステージに立っていることに、当時を知らない自分さえグッとくるものがあって目頭が熱くなりました。

ここから、ピアノとギターのアコースティックな編成で、日比谷野音のライブを思い出させる稲穂のセットを前に「Anniversaries」と「Sky」を披露。「Sky」の歌詞にある「いつか別々の道を歩くこともくるだろうけど、心は一つのまま」といった節は、MikuやMisakiへ贈られたであろう感動的なシーンでした。

そんなしっとりした直後にNao☆が「稲があって、いーね!」とオヤジギャグかますと「この稲は野音の使い古しですかね?(そんなわけない。)」といつもの天然発言。Meguは「野音で新潟を表現したセットが、またこうして使われて嬉しい。逆輸入だね」と話すと、Kaedeは「ん?地産地消?自給自足?」とメンバーが重ねるズレた意見にNao☆は「しっかりした2人が今日はしっかりしてない!?困ったな」とNegiccoならではのゆるいMCで会場は笑いに包まれました。

そしてニューアルバムから中島愛による作詞、クラムボンのミトによる作曲・編曲の「硝子色の夏」。80’sの王道アイドル感溢れるミディアムスローバラード。この辺りの昭和オマージュの曲を歌うNao☆のボーカルに森高千里を感じるのは僕だけでしょうか?

続く「グッデイ・ユア・ライフ(下りver.)」では、この曲でFeaturingしているプロデューサーのconnieさんが登場!自分のパートが終わるとそのまま下がってしまいましたが、歌が終わるとNao☆「connieさんニヤニヤニヤニヤしすぎ!」Megu「しかも耳見たらイヤモニ付けてたし!」と万全の体制で現れた事をいじられるが「connieさんはNegiccoの最初のファンで、サウンドプロデューサーとして沢山の楽曲を贈ってもらって感謝している」という思いを伝え、connieさんへの感謝を綴ったRAM RIDERプロデュースの「Negiccoから君へ」を歌った。


撮影 : 小坂 淳、サトウハル

再びBAND編成になると、ここからNegiccoの鉄板曲「光のシュプール」「トリプル!WONDERLAND」ニューアルバムから今後の鉄板になるであろう「キミはドリーム」を歌う。

Kaedeが「ネギライト(Negicco専用のサイリウム)が凄く綺麗なんですよ。「ときめきのヘッドライナー」のMVでは多勢の観客をCGで人工的に作っていたのに今は本当の人たちが!」と笑いを誘うと、それを再現するべく「ときめきのヘッドライナー」へ!さらに「ねぇバーディア」と鉄板曲を畳み掛け、大いに盛り上がった。

最後に歌われたのはニューアルバムから冨田ラボこと冨田恵一作曲、connie作詞「雫の輪」。Negiccoの集大成を見事に表した壮大な楽曲が歌われると、感動のなか、本公演のナンバーを終了した。

長く続いた拍手が鳴り止むと「アンコール!ネギ!」とお馴染みの掛け声がかかり、再び登場したNegiccoは支えてくれた人のお陰で今日朱鷺メッセに立つ事が出来たと感謝を述べ、ニューアルバム初回限定版に収録のNao☆作詞の「はじまりの場所」 KIRINJI堀込高樹プロデュースの涙腺崩壊ソング「愛は光」を歌い、MCへ。

Kaedeが「最初はネギのPRユニットだったけど、それ以前に誰一人としてアイドルになろうと思っていなかった。それが15年もアイドルをやっているなんて不思議」と続けた。そしてニューアルバムからNegiccoの原点を歌った「15(いちご)」から間髪入れずに「恋するねぎっ娘」「ねぎねぎROCK~私もお家に連れてって~」を歌う!いつもなら特に感動することもなく聴くデビュー曲の「恋するねぎっ娘」だけど、この原点回帰の展開にグッと来てしまった。最後にNegiccoが育てられた古町をテーマにした「Falling Stars」を歌い終演。


撮影 : 小坂 淳、サトウハル

しかし定番の曲が歌われずに下がったためかダブルアンコールが起こります。三度登場したNegiccoはBANDメンバーと登場し、ここで NEGi FESのラインナップが発表され、 KIRINJI/サニーデイ・サービス/YOUR SONG IS GOODという音楽好きには堪らない超豪華な面々というサプライズに会場は大興奮。そしてダブルアンコールに応え「さよならMusic」を歌うと、めちゃイケのエンディングテーマにもなった「圧倒的なスタイル」で全てのオーディエンスがラインダンスで一体となり、会場は圧巻の盛り上がり!

歌の後、ステージから会場をバックに記念撮影を行うと、最後にメンバー1人ずつ感謝の言葉を伝えます。

Kaede
「熊さん、connieさん、雪田さん、スタッフの方やファンの方、いなければやって来れなかったという人が本当に多勢います。まだやれる事があると思ったので、これからも応援お願いします」

Megu
「Negiccoに青春を捧げて来て良かったです。自分がNegiccoで居ていいのかと思った事もあったけど、MY COLORでそれぞれの個性が無ければNegiccoはなかったというコンセプトに感動し、自分が居てもいいんだと思わせてくれた。これからもいい景色を見たいのでまだまだ頑張ります!」

Nao☆
「10周年が昨日のようだねと話してました。熊さんに助けられ、嶺脇社長に営業先の温泉で見つけてもらえて、自分たちのCDがお店に並んで、みんなで見に行って。その時の嬉しさを忘れちゃいけないと思ってます。私たちの大切な新潟にも来てくれてありがとうございます。朱鷺メッセに連れて来てくれてありがとうございました」

そして銀テープが噴射されると初期曲「トキメキ★マイドリーム」をメンバーは全力で歌う。これまで我慢した感情が溢れたのか、Nao☆はステージの左で泣きじゃくったり、歌の途中にもMeguが強引に3人と抱き合ったりと、感情を爆発させて超エモーショナルな大団円となりました。最後は3人が手をつなぎマイクを通さない声で「以上!Negiccoでした!」と挨拶をしてステージを後に。

新潟のファンも、県外、海外から駆け付けたファンも、Negiccoが生まれ育った新潟の地で観た15年の集大成的ライブに、満たされた笑顔で会場を後にしていたのが印象的でした。

ニューアルバムで初音源化された曲は、特にライブで聴いた時の感動が多く、まさにMY COLORのタイトル通り、3人のスタイルが色濃くなって、さらに表現の幅が広がったなぁと感じました。

また、15周年なので過去を思わせるシーンがいくつもあったのですが、それは観客への演出で、当のNegiccoたちは過去に感傷的になる事なく、前を見据えているんだなと思えて、これからの展開が「楽しみです!」


Negicco「love my 15years at 朱鷺メッセ」

セットリスト

Negicco編成
00.Make Up Prelude
01.ネガティヴ・ガールズ
02.アイドルばかり聴かないで
03.愛、かましたいの
04.サンシャイン日本海
05.あなたとPop With You!
06.ネギさま!Bravo☆
07.カリプソ娘に花束を

Negicco + Band編成【ネギホーンズ+ネギストリングス+sugarbeans(Key)+設楽博臣(G)】
08.RELISH
09.そして物語は行く
10.Never Ending Story
11.ノスタルジア

Negicco + アコースティック編成【sugarbeans(Key)+設楽博臣(G)】
12.Anniversaries
13.SKY

Negicco編成
14.硝子色の夏
15.グッデイ・ユア・ライフ(下りver.)
16.Negiccoから君へ

Negicco + Band編成
17.光のシュプール
18.トリプル!WONDERLAND
19.キミはドリーム
20.ときめきのヘッドライナー
21.ねぇバーディア
22.雫の輪

-ENCORE-

Negicco + Band編成
23.はじまりの場所
24.愛は光

Negicco編成
25.15
26.恋するねぎっ娘
27.ねぎねぎROCK~私もお家に連れてって~
28.Falling Stars

-DOUBLE ENCORE-

Negicco + Band編成
29.さよならMusic
30.圧倒的なスタイル

Negicco編成
31.トキメキ★マイドリーム

[/show_more]
INFORMATION


New Album「MY COLOR」

NEGiFES 2018
http://negicco.net/special/negifes2018/

投稿者プロフィール

KSK ONE
KSK ONEデザイナー
けんと放送のグラフィックデザイナー。HIP HOPにハマり、GRAFFITIやDANCEをかじって、クラブにもどっぷり浸かる。最近はシティ・ポップスの音源&ライブもチェック。ネギヲタ箱推し。