人工知能搭載!?全国を回る似顔絵の自販機がBILLBOARD PLACEに登場!


販売機の前で待つこと5分。それほど似てない似顔絵が出てくる似顔絵装置「ヘンナーベンダー」が全国ツアーを開始。今年10月、BILLBOARD PLACEに登場するということで、開発者であり、東京を拠点に活躍する アーティスト・ハシヅメユウヤ氏に想いを聞いた。


アーティスト活動をする前は、アウトドアブランドでプロモーションなどを経験されていたそうですが、どのようなキッカケで転身されたのでしょうか?

僕は元々、アウトドアブランドで販売員をやっていたのですが、ある時、プロモーションのチームに配属されて。その中で、元々独学でデザインをやってたこともあって、お店の販促物やブランドの純広告を作る仕事を任されたんです。僕自身、絵を描くことが趣味だったので仕事を通して業界の人と仲良くなれたことが、結果的に転身に繋がったと思っています。

現在は、アーティスト活動をしているということですが、なぜヘンナーベンダーを開発したのですか?

転身してからライブペイントの依頼があったんです。でも人に見られながら音楽に合わせて描くのが僕には向いていないなと感じていたので、僕なりのライブペイント的なものを考えた結果、ヘンナーベンダーを作ることになりました。
僕が販売員をしていた時は、お客さんとの会話の中に笑いが起きることってあまりなくて、お客さんとの距離感を詰めれるものを何か作れないかなと考えたことも開発したキッカケのひとつですね。


ヘンナーベンダーの特徴はなんですか?

プリントシール機の様に、ベンダーに備え付けてあるカメラの前で証明写真の様に顔写真を撮って、5分程待つと似顔絵が出てくるシステムです。似顔絵は、「凄く似てる!」というものではなく、それほど似てないのが売りなので、手に取った時「うわっ、しょーもねー!」って思わず笑ってもらえることを意識しています。

活動を始めてみて、反響はいかがでしたか?

当初は全然ダメでした。あの機械の前に立つってこともみんな全然やってくれなくって。始めの1年はいろんなところに説明しに行ったりして、徐々に知ってもらえてきたかなという感じています。
しかも、最初の1号機はダンボールでできてたんですよ。他にも今は木の額に似顔絵を入れてお客さんにお渡ししているんですが、当初はダンボールの額を使っていたので、イベント前に100個くらい手作りしてました。
今は、だいぶバージョンアップしているのですが、それはこの活動に興味を持ってくれたお客さんが、体験料を適正な金額と理解した上で支払ってくれているおかげだと思っているので、応援してくれているみなさんにいつか「あのとき体験した自分が育てたんだ」って思ってもらえる様に、ヘンナーベンダーを世の中にどんどん浸透させていきたいと思います。


全国ツアー開催となる今回、スタートから数えて7県目となるのですが、これまでで特に印象に残っていることはありますか?

印象深かったことはたくさんあるのですが、SNSの告知にあんまり反応がない県とすごく反応がある県があるんですよ。特に名古屋は全然反応がなかったのに、当日は2日間とも朝から大行列。名古屋って派手な印象なのに、実はみんなシャイなんだなと感じましたね(笑)
いつもは関東のショップやイベントなどでの出店が中心なので、各県のお客さんの反応はフタを空けてみないとわからないなと実感しました。

AI「ヘンナーくん」が似顔絵を描いてくれるということですが、どんな表情でも認識してもらえますか?

基本的にどんなものでも大丈夫です。例えば、本人がいなくても代理の方が事前にカメラで撮った写真をベンダーのカメラにかざしてもらえれば、正直犬でも大丈夫。ただ、ベンダーから出てくる似顔絵は、そんなに似てないので期待はしないでください(笑)。
もちろん変顔でも大丈夫です。でも開発者としては、変顔はあまりオススメはしないです。出てくる似顔絵が、そもそもそれほど似ていないので、まじめな顔でやった方が、楽しめると思います。

販売機に内蔵されているAI「ヘンナーくん」との会話を楽しめるということですが、本当はハシヅメさんがしゃべっているのではないかというウワサもありますが…。

トップシークレットなので詳しくは言えないのですが、前にお客さんから同じ質問があった時に「中に人が入っていたとしても、機械だったとしても、だからってベンダーから出てくるものは変わらないよ!」ってヘンナーくんはキレてましたね。まあ、みなさん大人なので、その辺はご理解お願いします(笑)

似顔絵を描いてもらう際にベースとなるフレーム(イラスト)を選べる様ですが、今回はどのようなものになるのでしょうか?

フレームに関しては、毎回その地域やイベントに合ったものを僕がデザインして、ベンダーにインプットしています。今回はBILLBOARD PLACEの外観の一部になれるだったり、CUT INの表紙とコラボしたもの、新潟のランドマークであるレインボータワーになれるフレームなど、全部で6種類用意しました。新潟っていつも曇っているイメージなので、普段ベースとしているポップな雰囲気をどうやって出したらいいのか、かなり考えましたけどね。どれもオススメなんですが、中でも新潟の人に愛されてきたレインボータワーのフレームは試して欲しいです。


開催まで残すところ数日となりました。意気込みをお願いします。

ものすごくベタな回答になってしまうのですが、大成功を目指しています(笑)。ヘンナーベンダーを目指して来てくれた方だけでなく、自動販売機のように偶然前を通りかかった人にも立ち寄ってもらえたらと思ってます。新潟県民が全員来ても大丈夫な様にメンテナンスしておきますので、お買い物のついでに、ぜひいらっしゃってください。

PROFILE

ハシヅメユウヤ
アーティスト。1983年岡山県生まれ。10年間アウトドアブランドで販売、プロモーションに携わり、その後イラストレーションの道を歩む。イラスト以外にも似顔絵販売機「ヘンナーベンダー」や、植物調査の映像作品、アパレルショップのグループ展など活動は多岐に渡る。

INFORMATION

ヘンナーベンダー Japan tour 2018
日程 : 10月6日(土)~10月8日(月・祝)
時間 : 10月6日(土)10月7日(日)10:00~20:00 / 10月8日(月・祝)10:00~17:00
会場 : BILLBOARD PLACE 1F 中央ホール
価格 : 1回1,000円
※先着順で整理券を配布予定

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