駅から始まる新潟市6つのストーリーを楽しもう!「西山りっく原画展」インタビュー


10月16日(水)より、「西山りっく原画展 しまねこちゃんと新潟市へゆく ~新潟駅から始まるふたりたび~」がスタートしました。

https://shikamo.jp/events/8926

会場は、JR 新潟駅 CoCoLo 西N+「TABI BAR & CAFE/ km-0 niigata lab」の2階スペース。「新潟Nプロジェクト」というプロジェクトに含まれている特別な原画展ということで、詳しい話を作者の西山りっくさんと、イベントの主催である(株)ジェイアール東日本企画新潟支店の太田英彦さんにお聞きしてきました。


原画展の概要を教えてください。

– 太田さん –
弊社が取り組んでいる「新潟駅Nプロジェクト」という、新潟駅から始まるまちづくりプロジェクトがあるんですけど、さらにその中にある「新潟ストーリープロジェクト」の1取り組みなんです。新潟市内には、食・自然・文化・歴史など、様々な魅力を持つ観光資源がありますが、それを1つのストーリーでつなげて、観光エリアとしてPRしていこうというものです。今回は全部で6つのエリアがあって、実際にそこに住む方々にまちの良さを振り返ってもらいながら、特徴を言葉にしてもらいました。そしてそれらをよりわかりやすくするために、西山さんにイラスト化していただいたというわけです。

新潟ストーリープロジェクトについてはこちら
https://www.city.niigata.lg.jp/kanko/kanko/kankoarea/story/index.html

– 西山さん –
私はいただいた各エリアの資料から受けた印象を、あまりリアルに表現してもしょうがないと思って、猫と白鳥が旅をしているイメージで、ファンタジーな雰囲気に仕立ててみました。
– 太田さん –
白鳥が新潟市の鳥であるというところから、西山さんには6つのエリアを空から眺めている構図にチャレンジしていただきました。

– 西山さん –
鳥瞰図(ちょうかんず)っていう、鳥の目線ってことなんですけど、いい感じにハードルは高かったです(笑)。なかなか参考にできる航空写真が無かったので、わからない部分は想像で描きました。
– 太田さん –
せっかくのストーリーですし、観光の要素もあるので楽しい感じで、ちょっとでも皆さんの興味を引くきっかけになってもらえればいいなと。
– 西山さん –
ファンタジーの雰囲気はありつつも、建物に関してはなるべく本物に近づけるよう意識したので、現地を訪れていただいた際に「あ、これがあの建物か!」と思ってもらえたら嬉しいですね。


原画展のタイトルにもある「しまねこちゃん」とは?

– 西山さん –
私の絵本に登場するキャラクターで、ハスキー犬のいぬくんと、イリエワニのわにくんとで三びき暮らしをしています。時におすまししたり、おっちょこちょいだったり。ちょっと変わった人間くさい猫です。私は猫が大好きなんですけど、猫アレルギーで飼えないんですよ。なのでとにかく猫に対する思い入れというか、フラストレーションが強くて。あと縞柄もすごく好きなので、猫に縞々の服を着せたら可愛いかなと。そんな単純な理由からですけど、「にじいろ」という無料の絵本に「しまねこちゃんシリーズ」として掲載させてもらってます。


普段の作品制作で意識していることはありますか?

– 西山さん –
コンセプトとして謳っているのは「見る人を強制的にほっこりさせたい」。私が子どもの時よりも世の中がギスギスしている感じがあって、みんな疲れているんじゃないかなと思うんです。私は猫に限らずいろんな動物が好きなんですけど、動物が少しおバカことをしていたり、人間味のある動きをしていたりするとすごくほっこりしますよね。そういう感情の積み重ねが、他人に優しくできるポイントだと思うので、みんながみんなに優しくなってほしいなと。といってもホラー映画とか大好きなので、ホラーな絵も描きますけどね(笑)。でも基本的に売り物にするイラストとかは、自分の動物愛を表現できればと思っています。
– 太田さん –
今回のイラストにもいっぱい動物が出てますもんね。


太田さんは元々西山さんの作風をご存知だったんですか?

– 太田さん –
僕は今回のエリアにも含まれている鳥屋野と岩室で、イベントのライブペイントをされている西山さんの姿を見かけて、声をかけてみたんです。そしたら新潟市出身という話を聞いて、ずっと市内にお住まいだし、エリアの皆さんとも関わりがあるし、ぜひ描いていただくなら西山さんがいいなと思いましたね。

最後に読者へコメントをお願いします。

– 太田さん –
市内6つのストーリーが出来上がり、各エリアでいろんな体験ができるおもてなしのコンテンツが揃っています。市民の皆さんも「こんなところがあったんだ」と思ってもらえると嬉しいです。具体的な観光エリアの詳細は市のホームページを、体験コンテンツの詳細は観光コンベンションのホームページをご覧ください。
– 西山さん –
私も今回の絵を描いたことで初めて知ったコンテンツがあったので、この原画展を通して「新潟市って、思っていたよりも面白いところいっぱいあるな」と思ってもらえたら嬉しいです。

12月末までは、JR各社と地元自治体、関係事業者などが共同で実施する観光キャンペーン「新潟県・庄内エリアディスティネーションキャンペーン」が開催中です!この機会に皆さんも、みなとまちの歴史や豊かな食文化の魅力を再発見してみてはどうですか?


西山りっく
新潟市在住の絵本作家、イラストレーター。物心つく頃から絵を描くことが好きで、大学時代からTシャツやフライヤーなどを制作。2015年から本格的にイラストレーター活動を始め、「見る人を強制的にほっこりさせたい」という想いでイラストを描いている。現在はライブペイントをしながら、各種イベントなどに参加。また自身でもイベントを企画している。

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INFORMATION

西山りっく原画展 しまねこちゃんと新潟市へゆく ~新潟駅から始まるふたりたび~
期間 : 2019年10月16日(水)~26日(土)
時間 : 10:00~20:00
会場 : JR 新潟駅 CoCoLo 西N+「TABI BAR & CAFE/ km-0 niigata lab」

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