初開催のダンスイベント「ワールドダンスコンペティション in NIIGATA」とは?実行委員会副会長インタビュー
12月24日(月・振休)、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館で開催されるのは、今回が初となる「ワールドダンスコンペティション in NIIGATA」。
https://shikamo.jp/events/4347
一体どのようなイベントなのか、実行委員会の副会長を務めている能登剛史さんにお話を聞いてきました。
廣瀬
このイベントを開催するに至ったきっかけを教えてください。
能登さん
まず、元新潟中央高校ダンス部顧問の外山(とやま)先生の、「次世代のダンサーを育てるようなコンペティション大会を作りたい」というお話を聞いたこと。それと同時に、私どもとしても、にいがた総おどりを始めて17年という年月を歩んで来た中で、「これからも『おどりの街・新潟』と言われていくために、頑張っている人たちを応援していける機会を作れないだろうか」と思っていたこと。その2つがマッチして、一緒にやりましょうという話になりました。
廣瀬
外山先生とは元々お知り合いだったんですか?
能登さん
はい、総おどり立ち上げ当初からご教授いただいていました。
廣瀬
能登さんはこのイベントでも実行委員長を?
能登さん
いえ、副会長です。実行委員会会長は商工会議所会頭の福田さんで、県知事や市長などにも名誉会長に就いていただいています。
廣瀬
そういえば8月に市長を表敬訪問して、開催発表されたそうですね。
能登さん
そうです。大会の特徴としては、ソロ部門があることと、若年層(6歳〜18歳)の方々を応援しようということ、それと、、、
廣瀬
オールジャンル?
能登さん
あ、そうです!普通はクラシックだけとか、ヒップホップだけという大会が多いですし、ソロではなくグループで踊るというのも非常に多いですよね。それでいて参加資格が高校生以上や社会人だったりする。そういう国内コンペティションの一般的な様式を、できるだけ「世界基準」に持っていけるようなものを新潟に作りたいという想いですよね。
廣瀬
なるほど。
能登さん
世界では、例えばフラメンコ・ヒップホップ・バレエが一緒になって、しかもソロで踊るという大会がテレビ番組になっているほど大人気な状態です。そういう情勢の中では、やっぱりおどりの街・新潟もやるべきだなと。そして奨学金という形で、要は賞金をお渡しして、夢を応援する体制を今後作っていけたらいいなと考えています。
廣瀬
今回もその奨学金は出るんですか?
能登さん
出ます。県知事賞が30万円、市長賞が10万円、大会長賞が5万円。全部で7グループに分かれるんですけど、グールプ審査というものもあって、各グループの1位にも3万円です。
廣瀬
それは結構嬉しいですね(笑)。
能登さん
賞金金額に関しても、全国的に高い基準になっています。
廣瀬
観る側としてのポイントはありますか?
能登さん
参加者が全国から集まってまして、初年度としては非常に多い80団体以上となりました。こういう場に出てくる人というのは、新潟の中だけでは観られない技術レベルを持っていますので、それらを学ぶ良い機会になるでしょうね。特に踊りに携わっている若い方々は、非常に刺激を受けると思います。
廣瀬
告知に力を入れたんですか?
能登さん
ほとんどしてないです(笑)。ダンサーさんたちの口づてで全国に広まったんです。「小さい頃から踊りの練習をしている人たちを支援したい」という目的に賛同していただけているのかなと。
廣瀬
じゃあこの数は予想外でしたね。
能登さん
30団体くらい来ればいいのかな~って思ってました(笑)。
廣瀬
参加者の多いジャンルや少ないジャンルはあるんですか?
能登さん
創作ダンスやコンテンポラリーは多いかもしれませんね。ただ、フラメンコやタップ、ジャズとかの申し込みも来てます。本当にオールジャンルがこの第1回を経て、2年目以降も普及していくと考えられるので、可能性の高い企画だと思います。
廣瀬
能登さんは他にも大規模なイベントに重要なポジションで関わっていますけど、何か原動力みたいなものがあるんですか?
能登さん
全部繋がってるんですよ。僕の中でですけど。
廣瀬
繋がっている、、、
能登さん
総おどりは「踊りの祭りを作ろう」という想いが強くて、プロ・アマ・上手い・下手関係なく、一般の方々が広く参加できる土俵として続いてきました。でも踊りを頑張っている「人」にフォーカスするのは難しかったんです。
廣瀬
それで今回のソロ部門なんですね。
能登さん
アート・ミックス・ジャパンも「お祭りを作ろう」とはしていたんですけど、にいがた総おどり祭を通じて、新潟の素晴らしい文化を知ることができたと同時に、保存・継承されていない文化の魅力が途絶えていくという課題を感じて。だったら「日本文化をたくさんの人に知ってもらう機会を作ろう」ということで、それが結果的に、アート・ミックス・ジャパンに繋がっています。
廣瀬
なるほど。
能登さん
その他、食の陣なども関わり、新潟の「踊り」も「食」も、「文化」という一括りで互いにタッグを組めば、もっと相乗効果が生まれるんじゃないかと思って始めたんです。だから必要なものをそれぞれが補っている状態だと思います。
廣瀬
まだ終わってませんが、このイベントを立ち上げて良かったと思うことはありますか?
能登さん
間違いないと思うのは、フォーカスした子が成長していく過程を見ていけることですかね。例えば、賞を獲った子が奨学金を使って留学に行ったと。そしてそれをステップアップとして他の大会にも出る。「自分一人の頑張りでは難しかったことを、新潟が後押ししてくれたから今の自分があります」というようなエピソードが、数年後に絶対起きると思ってます。
廣瀬
6歳から参加可能ですから、この大会が全ての始まりになる人もいるかもしれませんね。
能登さん
なったら嬉しいですね〜!夢を追うことは素晴らしいことで、そういった姿が当日は観られるはずです。なので、観る人もご自身の夢に向かって頑張るきっかけにしていただけたらと思います。
世界へ挑戦する、未来のダンサーが誕生する瞬間に立ち会えるかもしれません。ぜひご注目ください!
https://shikamo.jp/events/4347
INFORMATION
ワールドダンスコンペティション in NIIGATA
期間 : 12月24日(月・振休)
時間 : 開場 10:30 / 開演 10:50 / 終演 20:45(予定)
会場 : りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
入場料 : 1,500円
HP : https://www.soh-odori.net/wdcn2018/
ACCESS
投稿者プロフィール
- SHIKAMOのレポーター&ライター。1989年生まれ。五泉市出身。好きな言葉は「普通」。
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