猫じゃ!猫じゃ!約90年ぶりに復活した「白根子行進曲」レポート


こんにちは。廣瀬です。

突然のニャンニャン姿で失礼します。※キツネではありません。

10月22日(火・祝)、東京では「即位礼正殿の儀」が粛々と行われていた一方、白根では「白根子行進曲」という、なんと約90年ぶりに復活したイベントが開催されました。

https://shikamo.jp/events/8453

記録として残っているたった1枚の写真をもとに、現代によみがえったこの奇祭について取材してきましたのでご覧ください。

イベントのオープニングを飾るのは白根大凧太鼓。あいにくの雨にもかかわらず、会場となる白根商店街には多くの見物人が集まりました。

次にタウンガイドによる白根子復活物語。
昭和6年に町の3割が焼失した大火災が発生し、その2年後に復興祭として「白根子行進曲」という白猫の仮装行列が行われたそうです。ちなみに「白根子」は、「白根っ子」と「猫」を掛け合わせた造語とのこと。2年で町を復興させてしまうなんて、当時の白根の人たちのパワーを感じますね!

開催の経緯もわかったところで、いよいよ行列がスタートです!!

怪しげなBGMとともに、猫の顔が付いた纏(まとい)を持った人を先頭にしてやってきました。

思い思いの猫に仮装した皆さんは猫になりきっていて、行列を見ていると自分が今どこに来ているのかわからなくなるような、不思議な空気感が漂っていました。

1回目の行列が終わった後には仮装コンテストも開催。

個性的な仮装ばかりで審査員も甲乙つけがたい感じでしたが、未来賞に選ばれた3組には豪華景品が贈られました。

当日の企画としてはその他にも、

白根高校の生徒によるまち歩きガイドや、

商店街の街並みを良くするための塗装、

当時の白根子行進曲を知っている方(96歳のおばあちゃん!)による思い出話、

西崎流による「猫じゃ 猫じゃ」の猫踊り、

オリジナル大凧の展示などなど、とにかく盛りだくさん!2回目の行列がスタートする頃にはすっかり雨も上がり、天気も変えてしまうほどの楽しいイベントとなりました。

北区から参加した男性のコメント

SNSで情報が流れてきて、面白そうだったので参加しました。衣装は白猫をイメージしたのですが、どうやっても白ギツネに見えてしまって、なんとか猫に寄せられたかなという感じです。実際に参加してみて面白かったです(笑)。

最後に、今回企画・運営を担当した蛭間さんからもコメントをいただきました。

私自身、参加者の奇抜さに驚かされましたし、「今ここでは何が起きているんだろう?」という感覚だったので、意味がわからなかったですよね?(笑)。でも皆さんやらされてる感が全くなくて、とにかく自分のやりたいことを仮装で表現して、それが1つに繋がったような気がします。
今回は90年ぶりの復活となりましたが、来年も何かしら企画をやりたいよね、という話はスタッフ間でしていますし、今日撮影した写真をまた90年後の人たちが見るかもしれないじゃないですか。なので今後、地域の人たちみんなで、地域や自分の身の回りの将来について、考えるきっかけになる催しになってくれたらいいと思います。
白根に限らず、いろんな地域に白根子行進曲のような「面白い地域資源となる写真や題材」はゴロゴロ転がっているはずなので、それをちゃんと価値付けてあげられる人が増えたら嬉しいですね。
白根子行進曲は今日で終わりでなく、今日からがスタートです。今回参加できなかった人も、このイベントを知らなかった人も、みんなでこれからの白根子行進曲を作り上げていきましょう!

東京からも取材班が来ていた白根子行進曲。新潟の新たな名物イベントの誕生かもしれません!来年以降も注目です!!

投稿者プロフィール

廣瀬
廣瀬
SHIKAMOのレポーター&ライター。1989年生まれ。五泉市出身。好きな言葉は「普通」。