「PALETAS 新潟商品化プロジェクト(仮)」特別インタビュー


昨年7月、万代シテイビルボードプレイス(以下、BP)にて新潟初出店となって好評を博したフローズンフルーツバー「PALETAS(パレタス)」が、この夏に帰ってきます!

昨年にはなかった新フレーバーに加え、「PALETAS 新潟商品化プロジェクト(仮)」と題して新潟の食材を使用した限定フレーバーも登場するとのことで、商品開発に携わったBPの金山悠貴さんと、「Narashika」の亀山友貴さんにお話を聞きました。聞き手は廣瀬が担当します。

廣瀬
「PALETAS 新潟商品化プロジェクト(仮)」を立ち上げた経緯を教えてください。
金山さん
昨年のPALETAS POP-UP SHOPが、お客様から大変ご好評をいただきまして、今年もPOP-UP SHOPをオープンさせていただくことになりました。しかし、どうしても2回目となると話題性には欠けてしまいますので、何か面白いことをしなきゃいけないと思い、「じゃあ新潟の食材を使用した商品を作りますか」という話になってスタートしました。
ただそれも、単発でやるだけではつまらないし、来年以降も続けていくには「プロジェクトのような形にして進めていこう」ということになったんです。その時BANDAI GRAND MARCHÉの企画も同時進行していまして、その中でとある農家さんから亀山さんをご紹介いただき、このプロジェクトを実現するまでに至りました。
廣瀬
その限定フレーバーが「越後姫」「藤五郎梅」ということですね。
金山さん
そうです。藤五郎梅は、その農家さんと繋がりのあった亀山さんからのご紹介で、越後姫は昨年のマルシェに参加していただいた農家さんにお願いをしました。皆さんすごく協力的で、我々世代の農家さんは熱いんだなと気づきましたね。

亀山さん
僕の同級生にも農家をやっている人がたくさんいるんですけど、まだ立場が上なわけでもないので、自分がやりたいことをやれずにモヤモヤしている状態という話をよく聞くんですよ。だから若い世代の農家さんって、結構熱い想いを持っている方が多くて。上の世代の農家さんたちは、作れば作った分だけ売れた時代を生きてきましたけど、今は少子高齢化で物の消費量も減ってきているじゃないですか。だからこそ自分たちがこだわった物の良さを、ちゃんとお客さんに理解していただいて、ファンになってもらわないといけないと思うんです。
「今まで通りのやり方ではマズい」という危機感は、共通認識みたいな感じで皆さん持ってますね。なので農家さん自身が前に出て、しっかりブランディングしていくことが必要なのかなと。またどこの農家さんにも歴史はあるし、特に新潟と農業の関係性は深いですから、時代に合った盛り上げ方ができたらいいですよね。
廣瀬
県外の方へも県産食材をPRすることは考えていますか?
金山さん
そうですね。秋にはまた果物の収穫シーズンがやってきますから、それまでに上手く流れを作れれば、今度はPALETASの常設店で新潟の食材を使ったフレーバーを展開することもできると思います。数は少ないですが、トマトなどの野菜を使ったフレーバーもPALETASは扱っていますし、限定フレーバーの種類を増やすなどしながら段階的に規模を広げていけたらいいですね。
亀山さん
基本的に食材は1年に1回しか採れないので、これから採れるもので試作をして、商品化できるものはアイスに加工(冷凍保存)して来シーズン販売、という流れができそうですよね。多分県外の人は越後姫というイチゴがあるとか、新潟県民が夏には枝豆をめっちゃ食べるとか知らないですよ。

金山さん
今の話で思い出したけど、今回どうやって越後姫を工場がある大阪まで送るのかで苦労したんですよ(笑)。生のままでは保たないので、今回はピューレ状にしたんですけど。
亀山さん
越後姫ってめちゃくちゃ柔らかいんですよ。だから県外に出て行けない品種でもあって、トラックに積んで運ぶとビチャビチャになってしまいます。元々の生産数が少ないということもありますけど、輸送に向いていないんですね。でもやっぱり美味しいし、県外から来た人に紹介するとびっくりされるので、そういう観点からもアイスとは相性がいい食材だと思いました。
金山さん
生で出回らない食材だからこそ、アイスにするという切り口で県外に発信するのも1つの手ですよね。
廣瀬
限定フレーバーに他の候補はありましたか?
亀山さん
「時期的に今ある食材」ということが最優先でしたが、アロニアという非常に栄養価の高いベリー系の果物も提案させていただきました。もう少し時期が遅れていたらモモ・スイカ・メロンあたりもありましたけど、新潟らしさも考えてイチゴと梅に落ち着いた感じです。

廣瀬
一般的に梅のアイスって珍しいですよね。
亀山さん
言われてみればないのかもしれないですけど、夏限定で梅ゼリーとか梅ジュースってあるじゃないですか。だから梅をアイスにすることも個人的にはそんなに特別感がなかったし、素材を活かすことがPALETASの特徴だと思っていたので、梅の食感が活かせたらいいなという想いを込めました。
廣瀬
BPでは飲食系以外でも定期的にPOP-UP SHOPを展開されていますよね。どのような狙いがあるのでしょうか?
金山さん
BPには2つの役割があると思っています。1つは「新潟初出店」「新潟初開催」にこだわり、「全国で流行っているものやトレンドを新潟の皆さんに発信する」ということ。もう1つは「新潟の良いものを新潟の皆さんに発信する」ということです。 20周年を迎えた一昨年に、「NIIGATA」「ONLY」「LOVE」というコンセプトを掲げ、このような取り組みに力を入れ始めました。「BANDAI GRAND MARCHÉ」もその一環です。その2つの役割がある上で、ただモノを売っているだけでは話題にならないので「話題作りを常にしていかなければならない」という意識を持っています。
新潟市内だけでも買い物するところは他にもあるし、最近では新潟駅が新しくなってきましたよね。完成は数年後だから、今後も新潟駅が一番注目されることは間違いないと思います。それに対して現状維持程度では、今のお客様の多様なニーズを満たすことはできず、足を運んでいただけるまでには至らない。お客様は常に新しい「モノ」「コト」を望んでいるので、万代シテイやBPは、常にお客様から目を向けていただける存在でないといけないと思っていますし、それが新潟における万代シテイやBPの役目だとも思っています。
今回のPALETASは、新潟ではBPでしか出会えないもの。さらにそのPALETASと新潟県産食材をコラボさせることができるのはBPであり、「トレンド×新潟」の1つの形となった例なので、今後もこういった例を広げていきたいです。
亀山さん
僕は地元が亀田で、小学生の時から自転車で万代まで遊びに来てましたね(笑)。中学生になってからは、服を買ったりファッションに関する情報を仕入れたりするのもBPでした。
我々の世代や、その前後もそうかもしれませんけど、新潟市でいえば万代はオシャレな街で、BPのテナントで働くことがある種のステータスだったんです。なので、このエリアが何もせずに元気がなくなっていくのは寂しいですし、自分にできることがあればぜひお手伝いさせていただきたいと思っていたので、このような形で金山さんと一緒にお仕事ができて嬉しく思っています。

うーん、、、越後姫と藤五郎梅、どちらも捨てがたい!
今年もPALETASは要チェックです!!

パレタスレポートはこちら

大好評!フローズンフルーツバー「PALETAS(パレタス)」が新潟に帰って来た!


INFORMATION

PALETAS POP-UP SHOP
日程 : 7月20日(金)~8月19日(日)
時間 : 11:00~20:00(土日祝 10:00〜)
会場 : 万代シテイビルボードプレイス 1F 中央ホール
価格 : 越後姫 650円、藤五郎梅サワープラム 500円 他(価格は予定)
※限定フレーバーは数量限定のため、無くなり次第終了。

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